中年の壁って何だ
「中年の壁」という言葉を聞いたことありますか?
私は自身が「中年の壁」を感じて初めて「中年の壁」を知った。
「中年の壁」。それは自分の限界を感じて、でも諦めずにもがき苦しむこと。
40才を超えて自分の出世に限界を感じた。
明らかに自分より仕事ができる人が周りにいる。
仕事への熱が圧倒的に自分より熱い人がいる。
会社で仕事で見返そうと思っても何故かそんな気が起こらない。
体力の限界なのか好奇心の喪失なのかは分からない。
1番になろうという気になれない。
同じタイミングで会社しか知らない自分に疑問を感じる。
正確に言うと、会社と家庭しか知らない。
会社と家庭を往復しているだけだから。
入社当時の上司や先輩が定年退職を迎える時期でもある。
自分にとっても定年退職がリアルに感じ始める。
定年退職をした後、会社と家庭しか知らない自分に残るのは家庭だけ。
妻とは仲が悪いわけではないがが四六時中一緒にいるとギクシャクするのは目に見えている。
定年後も生き甲斐があれば、ボケ防止にもなるし収入の足しにもなるかもしれない。
社会に必要とされていることこそが自分にとっての生き甲斐だと思う。
「中年の壁」を感じると、とにかく何かを始めたくなる。
会社以外のコミュニティに属したくなる。
でも会社員でいながら、別のコミュニティに所属することはとても難しい。
私は習い事を始めた。
あるNPO団体のボランティアに登録した。
在住する市の政策に対して意見する公募市民に応募した。
高校生から帰宅部だった自分が勉強と仕事に関わらないコミュニティに所属した。
中学の部活が最後だとすると、実に25年ぶり。
四半世紀ぶりに自分の中に生まれた何かを始めたい気持ち。
中学の部活も足が速いという理由だけの陸上部だったので、この何かを始めたい気持ちは生まれて初めてかもしれない。
そのくらい「中年の壁」が自分を後押しする。
元々の出発点は出世の限界。
それがいつの間にか外への興味に変わっている。
やりたいことがどんどん湧いてくる。
ピアノを習ってみたい。ダンスにチャレンジしてみたい。
町内会の役員をやってみたい。
今までだったら絶対に感じなかったやる気。
仕事と家庭がある以上全てはできないかもしれないが、死ぬときにやっとけば良かったと後悔したくない。
本も書いてみたいと思った。
書籍なんてなかなかハードルが高いと思ったらブログだったら手軽に書ける。
図書館で文章力の本でも借りてブログを書いてみようと思った。
「中年の壁」。それは自分にとってブログを書き始めること。