良い人になるのを止めた
自分が勝手に作り上げた理想像は、
①浪人により1年遅れたことを取り戻すために誰よりも早く成果を上げて出世する。
②回りに慕われながら回りを巻き込んで仕事を進める。
③上司に指示されたことではなくて、自分で思い付いたアイデアを具現化して成果を上げる
今の自分を一番苦しめているのは、②だと思う。回りに慕われ、その中で成果を上げていく自分に酔っていたのだと思う。特に今の自分は職場での専門知識に乏しく回りに教えてもらいながら仕事をしている。嫌われると仕事ができない。その環境がますます回りに好かれようとする気持ちを強くする。そうやって自分を押し殺して過ごしてストレスを溜めていたと思う。
どうせあと半年の人間関係、多少嫌われてもプロジェクトを止めようとまでする人はいない。だから自分の好きなように振る舞い、発言すれば良いと思う。
自分の好きなようにしても、実は案外回りに嫌われることはないのかもしれない。
自分が勝手に作り上げた理想像
今を生きずに未来や過去ばかり意識してしまう原因は、自分が勝手に作り上げた理想像に縛られてその理想像との乖離を常に意識しているからだと思う。
自分が勝手に作り上げた理想像は、
①浪人により1年遅れたことを取り戻すために誰よりも早く成果を上げて出世する。
②回りに慕われながら回りを巻き込んで仕事を進める。
③上司に指示されたことではなくて、自分で思い付いたアイデアを具現化して成果を上げる
学生時代から社会人までの間で自らが作り上げてきた理想像だと思う。この理想像を捨て去ることが出来れば、もっと楽に働くことができると思う。
今を生きることの難しさ
楽しくない時に今を生きることは難しい。どうしても意識が未来や過去に移ってしまう。楽しかった過去を思い出したり、楽しい未来を想像してしまう。簡単に心ここにあらずの状態になってしまう。
今に意識を戻すことは非常に難しい。それでも訓練したり注意をすることで今への意識を強めることができる気がする。
無意識に人を見下してたのかもしれない
自分の心の声を挙げてみて、自分の真相心理を探してみた。その結果、今までは上司も部下も見下していたのかもしれないと感じるようになった。正直、回りの意見を聞く気もなかったし、それで実際困ることもなかった。回りも私の言動に一目を置いてくれていたし気持ち良く仕事をすることができていた。
今は知識も経験も人間関係もない状況なので他人を見下すことができない。その優越感の無さが自分のやる気の無さに繋がっていた。時間がかかったが、日々の気持ち悪さの原因がはっきりした。
原因がはっきりしたことで少し気が楽になった。今の職場にいるのはあと半年しかない。今の職場で優越感を感じられるまで知識や経験を積むことが不可能である。であれば、優越感を追い求めなければ良いだけ。それだけで気が楽になった。自分が回りを見下すのではなく、回りを知識や経験を教えてくれる先輩と認めれば良い。自分を回りより下に置けば良い。回りざそんなことも知らないのかという態度を取っても、自然とストレスを感じなくなった。
自分の真相心理を探ることで少しずつだがストレスのない日々を取り戻しつつある。
自分の中に潜む感情を探る
自分の苦悩を探るべく、自分の心の声を書き出してみた。
①何で自分だけ専門外の領域に異動しなければいけないのか
②自分以外の人は大した成果も上げていないのに元々の部署でのほほんと仕事をしている
③専門外の領域でなぜプロジェクトリーダーをしなければいけないのか
④もう少し質問しやすい環境になれないのか
⑤早く元々の部署に戻りたい
⑥もっと自分らしく働きたい
⑦雑談やリラックスできる環境で働きたい
⑧下積み経験のない今の部署では知識や経験が違いすぎる
⑨また下積みからやり直す気にもなれない
⑩自分にしか出来ない回りを驚かす仕事がしたい。
⑪自分を中心に回りに指示しながら回りを鼓舞しながら大きな仕事を成し遂げたい。
⑫自分の専門知識を有効に活かしたい。
⑬時間を自分でコントロールしたい。誰かに言われて仕事をしたくない。
⑭細かいことにとらわれずに大きな方向性を指し示したい。
⑮回りと仲良く仕事がしたい。
⑯トラブルから逃げずに自分からトラブルに飛び込んで結果を出し成長したい。
⑰回りに一目置かれたい。
⑱どうせあと半年なのに、今の職場で専門知識を増やす気になれない
やり始める前はいくらでも出てくると思ったが案外出てこない。
書き出すことで案外自分悩みってちっぽけだなと逆に気持ちを落ち着かせることができた。
改めて自分の心の声を見直すと、
自分は自分中心に回りが動かしたい
自分の専門の中で活躍したい
という理想像が自分の中にあると思う。
この理想像から外れていることで自分を勝手に苦しめているのではないだろうか。
今を生きるということ
過去の自分が生き生きと働けていた姿を思い出したり、未来になったら今より楽しく働けることを願ったりすることがよくある。
何年も前の学生時代の失敗を後悔することすらある。
そうやって自分の意識が過去や未来に向いている。苦しい日々を送るなかで自分は今を見ていないということに初めて気付いた。今を見ないことは今から逃げるということ。もうすでに経験した過去や答え合わせの出来ない未来を考えることは利益もなければ、害もない。責任もない。そうやって自分の意識を過去や未来に逃がすことで自分を守ってきた。
その結果、今を見ない、見れない、見ようとしない。今に意識が向かない。心ここにあらずの状態で過ごしていた。それがある意味楽だったが、本当の苦悩は全く減らない。
今に意識を向けるにはどうすれば良いか、確実な方法は分からないが、まずは自分の意識が過去や未来に向いていることを自覚することだと思う。そして単純に目の前にあるもののことを考える。ただそれだけで心がここにある気がする。それだけで今の自分の行動に集中できるし、注意を払える。今を意識することは自分の関心事のことばかり考えることでもない。私の場合、今の苦しみの原因は仕事であるが、職場から離れたらその場のことを考えて仕事のことは考えないということ。家庭にいるなら家庭のことを考えるということ。
過去や未来のポジティブな自分を考えるのではなくて今の時間を大事にして今を生きることは、過剰な不安から自分を守ってくれる気がする。
精神的不安定の原因を解きほぐす
ここ1年、職場になれずに仕事のパフォーマンスが悪いだけでなく精神的にも不安定な日々を送っている。
その原因を解きほぐしていくと、最終回には人間関係に落ち着く。
技術的な経験、知見不足により自信がないことで人間関係を上手く構築出来なかったり自分の思う通りに展開できなかったりしている。また、すでに出来上がっている人間関係に上手く入り込めずに自分を蚊帳の外にしてしまっている。
自分に今必要なのは嫌われる勇気なのだと思う。結局は自分が無能であることをさらけ出すことが怖くて人間関係を改善できずにいるだけのような気がする。