課の中では中間管理職
私は係長である。
上には課長がいる。下には係のメンバーがいる。
そういう意味では、自分は課の中では中間管理職だと思う。
課長の指示通り、仕事をしていれば良いアウトプットを出せればいいのだが
残念ながらそうではない。
私の課長は現場を経験せずに、口だけ(プレゼンだけ)で出世した人だ。
だから、課長の指示はいつも曖昧。根拠のない指示が多い。
ここ1年くらい上司部下の関係で仕事をしている。
残念ながら、私が提案したことで課がうまく回っていることばかりだ。
そうすると当然係のメンバーは私の意見に耳を傾けて
課長の意見に耳を傾けない。
そうすると、調子に乗って課長に反抗的な態度を取り出すメンバーで
出てくる。
仕事のアウトプットは出ているのに、課の雰囲気が悪くなるという
本末転倒な結果になってしまう。
ここ最近、心がけていることがある。
■課長に対して
①花を持たせる場面を意図的に持たせる
課長は、実地経験はないが報告書をまとめるのは得意だ。
出来ない課長でも得意なことはある。
それを表に出してあげればいいだけである。
メンバーの報告書を敢えてチェックせずに課長に上げさせる。
そうすると、課長が得意げになってメンバーの報告書を直す。
メンバーも課長の指示を受けて、課長に対する尊敬の念が復活するという
一石二鳥の方法。
②技術的に間違っていても結論が違わなければすぐには訂正しない
私が欲しいのは、良いアウトプット。
課長が技術的には間違っている指示を出しても、訂正をしない。
まずはその支持のまま課長とメンバーを泳がせる。
その仕事を進めるうちに少しずつ方向修正をすればいいだけである。
得てして、技術的に間違った指示を出す人は思い付きで話しているから
指示の内容に対する記憶力が曖昧である。
少しずつ方向修正をしても気づかずに、もともとの自分の意見のように振る舞う。
それは本当は自分の意見なんだけどと悔しく思うこともあるが
良い結果が得られるならそれでいいのではないかと自分に言い聞かせる。
■メンバーに対して
①昇格・査定の話をする
あくまで昇格や査定を握っているのは課長である。
最近の若者は、昇格や査定に無頓着であるためこちらからしっかりと
昇格や査定のシステムや将来を含めた年収の違いをこっそり説明する。
人間お金には正直である。
そうすることで、無下に課長に反抗するメンバーが減る。
②それではやはり絶対的な信用を勝ち取る
上述のすべての方法に必要なのはメンバーの私に対する信用である。
この人の言うことはいつも正しいと思わせないといけない。
仕事に手を抜かずに、後ろめたいことは絶対にせずに
正直に仕事をすればいいだけである。
そのベースがあって、課の中間管理職としての私の本領が発揮される。
上司だけは絶対に選ぶことができない。
その上司とうまくやっていくためには、反発だけでは絶対にダメだ。
上司をうまく使いこなす器用さを身に付けたいと思う。