毎日反省 毎日成長

上手くいかないことばかり。でも今日も楽しく自分らしく。

サラリーマンであり、父であり、夫である 普通の親父が日常で得た気付きや悩みを 書き出すブログ

会社の原理に侵される前に

今日、会社でこんなことがあった。

私「前モデルは生産速度に拘りすぎて、コストやエネルギーが増大している。生産速度は少し落ちるが、コストとエネルギーは大幅に減少する方法がある。生産速度は工場の工夫で挽回できる範囲なので、コスト低減を目的に変更させてほしい。今回の変更で工場全体で見れば生産速度も上げられる可能性すらある。」 

上司「コストとエネルギーが大幅に下がることが原理上正しいかもしれない。ただし、方針は一度決めてしまったので、変更は認められない」

これ以上何を言ってもダメだと思った。

私の部下は抵抗したが、「方針」の一言で聞いてもらえなかった。 

今日は自分自身も驚くほど冷静に上司と対峙できた。上司は正に駄々をこねる幼児のように見えた。

今までもそうだったが上司は昇格直後は聞き分けが良いが、何年も同じ役職にいると年々聞き分けが悪くなる。今まで何人かに仕えたが、在職年数と聞き分けの悪さが比例する。

上司と同じ年でも出世していない人が聞き分け悪くなることは必ずしもないので加齢によるものとは思えない。

そして今、自分自身も少しずつ出世して少しずつ大きな決裁権を持ちつつある。

自分自身も聞き分けの悪い上司たちと役職も年齢も近づいてきた。

少しずつ自分自身が聞き分けの悪い上司になりつつあると思うとぞっとする。

上司は別に人間性自体には問題なく、家庭や妻子を持っている。

それでもスイッチが入ると聞き分けの悪い上司に変わってしまう。

私たち会社員は会社と家庭でそれぞれのキャラクターを演じており、会社と家庭のそれぞれでキャラクター像を作っていく。

すなわち会社のキャラクターは会社の原理や上司の指示により形成されている。

家庭と違い会社の原理は世間一般からかけ離れる傾向がある。家庭は他の家庭との交流なしでは成立しない。一方、会社は他と交流しなくても会社の中だけで完結する事案が多い。

会社と家庭の2つのコミュニティとしか交流しないと、私の上司のようになってしまうと考えている。

なぜ上司は年々聞き分けが悪くなるのか?

それは上司が会議や接待で忙しく、家庭はもちろん一般社会との交流も少なくなるからであると思う。土日も含めて何らかの形で会社と結び付いている。常に会社の原理で動いている。会社の原理とは、「上司の指示は絶対」である。自分自身が上司の指示に絶対服従しているのだから、自分の部下は自分の指示には絶対服従させる。

会社の原理に侵されてしまう。

私は会社、家庭以外のコミュニティに属しないと会社のキャラクターは会社の原理からしか形成されないと考えている。世間一般から見て非常識でも会社の原理に合致していれば問題ないと考える人間にならないためには

世間一般と一定の近さで交流する必要がある。

ただの仲の良い人間の集まりではなく、価値観の異なる緊張感あるコミュニティに属する必要がある。

仲の良い人間の集まりだけでは、会社の原理が通用しない人がいないから。

会社の原理が通用しない人ともコミュニケーションが取れないということは会社でしか通用しない人間であるということ。

会社に全てを捧げるなら問題ないが、あなたの会社や上司は全てを捧げる価値はありますか?