毎日反省 毎日成長

上手くいかないことばかり。でも今日も楽しく自分らしく。

サラリーマンであり、父であり、夫である 普通の親父が日常で得た気付きや悩みを 書き出すブログ

働き方にメリハリはいるのか?

働き方改革を議論する時、ワークライフバランスを議論する時にいつもメリハリのある働き方が必要という前提に立っている。
メリハリのある働き方をするために、休みを増やそうとか残業時間を規制しようとかって議論になる。
私たちの求めているのは本当にメリハリのある働き方なんでしょうか?
仕事だけが人生みたいな古い考えじゃなくて、趣味や家族との時間を仕事以上にかける自由な生き方じゃないでしょうか。
自由な生き方とメリハリのある働き方は同じですか?

そもそもメリハリって何だ?

メリハリ(減り張り)とは物事の強弱などをはっきりさせること。
仕事に置き換えると、めちゃくちゃ頑張って(時間をかけて)働く時期と、あまり頑張らずに(時間をかけずに)働く時期を作るということ。

結局、めちゃくちゃ頑張る(時間をかける)時期を認めていることになります。
どれだけ時代が変わってもめちゃくちゃ頑張ることを心のどこかで美徳としているから。
めちゃくちゃ頑張る時期があるから休んでいいというギブアンドテイクの思想があるように感じる。

メリハリのある働き方を議論する時はいつもメリを増やすことを議論する。
有給休暇の取得や労働時間の削減を指します。
ハリでなくてメリがいつも第一優先です。

ハリでなくてメリを第一優先に考える理由

メリを考える方が楽だからです。工夫が必要ないです。
会社は有給休暇の取得を推進する、定時退社日を設定するなどメリを増やします。
メリを増やすことは会社の仕組みで簡単に実行できます。
働き方改革の進んでいる会社として、メディアから褒められることもあるでしょう。
メリを増やすことは簡便で即効性と話題性があるから第一優先なんです。

結局本当に一人一人の社員のメリが本当に減ったかなんてどうでもいい。
多くの場合、仕組みが形骸化して誰も利用しない仕組みが残る。
定時退社日に結局みんな遅くまで残業しているように。
メリを増やすことを社内外にアピールできれば、それで問題ない。

第一優先でメリを増やすとどうなるか

間違いなくハリが増えます。
今まで毎日夜9時まで働いていた人が週に1回5時で帰ったら5時間分の仕事が純増します。
その結果、効率を見直して5時間分の仕事をうまくこなす人もいるかもしれません。
そんなことができる人はそもそも毎日夜9時まで働いていません。
5時で帰る日の穴埋めをするために夜10時まで働く日ができるだけです。

メリを増やしてハリも増やす働き方は、めちゃくちゃ頑張ることを美徳とする考えにぴったりです
「やるべき時にやって、休むべき時に休む」なんて言われ方もします。

ハリが増えて嬉しいですか?

ハリが増えるということは、帰る時間が遅い時期や休日に出勤しなければいけない時期があるということです。
ハリが2か月も半年も続いてもいいんですか?
ハリが続くことを長時間勤務とか言って批判してきたんじゃないですか?
例えば、介護や育児と両立しようとしたら、一週間に1日でもハリがあったら困りませんか?

私は嫌です。毎日早く帰りたい。毎日メリがいいです。
メリハリのある働き方は嫌です。メリメリしかない働き方がいい。

まずハリを減らしませんか

ハリを減らすとは手を抜くことです。
許容されるギリギリのラインまで手を抜く。

私の会社は報告が大好きです。ですので報告準備に恐ろしいほど時間をかけます。
役員に報告する前にはいくつもの関門を通さないといけません。
報告準備でよく言われるコメントが「資料が分かりにくい」です。
「あの情報を追加しろ」とか「この情報を見やすくしろ」とかです。
いつも思うことは「分かりにくいかもしれないけど、分かったんでしょ?じゃーいいじゃないですか?」。
「分かりやすいというレベル」から「何とか分かるレベル」まで手を抜くんです。

日本人はどうしても丹精に時間をかけて仕事をすることの美学を愛してしまいます。
目的が達成したなら、それで十分と考えないとハリは減りません。

手を抜く方が成長する

ほとんどの会社では手を抜いて仕事をすると、怒られると思います。
でもそれでいいんです。だから成長するんです。
その時に次は手を抜いて怒られないようにしようと心に決めてください。
ここだけこう直せば怒られないとか工夫が生まれます。
絶対にビビって深夜まで手直しをしてはいけません。
そんなことをしてはメリハリどころかハリハリしかない働き方になります。

楽をしたいから、人は改善する。
楽をしたいという気持ちを押し殺したら、人は成長しません。

上司に上手に歯向かおう

手を抜くには時には上司に歯向かう必要があります。
私はこれで十分だと考えるので通してほしいと上司に意見をしないといけない時があると思います。
猛烈に時間をかけて働いてきた上司が若い世代が求める働き方を理解出るわけがありません。

上司に上手に歯向かって自分の働き方を進める。
それでいてなお成果を上げるしか上司を納得させる方法はありまえん。
いつの時代も世代間の理解は相いれないと思います。
今の小学生の間で自分の時代とは違うものが流行っているのと同じです。
良さを実感してもらうしかないんです。
その前の若干の軋轢を避けるのは止めましょう。
それが嫌なら上司と同じ働き方をするしかないです。

oyaji.hatenadiary.com